第63回日本脈管学会総会

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会長挨拶

第63回日本脈管学会総会の開催にあたりまして

 

 

 

第63回日本脈管学会総会会長
林 宏光
日本医科大学放射線医学 教授

 

この度、第63回日本脈管学会総会の会長を拝命いたしました、日本医科大学放射線医学の林 宏光です。

歴史と伝統のある日本脈管学会において、日本医科大学放射線医学で会長を務めさせて頂くのは、私の恩師である隈崎 達夫先生が第43回総会を主宰されて以降になります。このような機会を頂きましたことを、日本脈管学会理事長の古森 公浩先生をはじめとする理事・評議員ならびに多くの会員の先生方に深く感謝申し上げます。

2020年初頭からの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な流行により、多くの尊い命が奪われ、社会的・経済的にも大きなダメージを受けました。その影響は現在でも続いておりますが、一方でワクチン接種の普及や新たな治療法の確立、感染に対する基本的対処方針の周知と啓蒙により、少しずつ灯りも見え始めています。第63回日本脈管学会総会では対面での開催ができることを願って鋭意準備を進めたいと考えますが、感染状況や社会情勢により適宜、最適と思われる開催形態を模索いたしたいと思います。

本総会のテーマは、” Share Pearls of Wisdom on Angiology”といたしました。申すまでもなく、日本脈管学会には血管外科、循環器内科、放射線科など多くの臨床医や生理学、病理学をはじめとする基礎医学の先生方が参加される学際的・横断的学会であるのみならず、CVTに代表される医療専門職種ならびに医療工学や医薬品開発に係る方々など、多くのプロフェショナルが集まる場です。私もかつて研究結果を本総会で発表した際に、多くの他科の先生方からこれまで知らなかった考え方や対応等を教えて頂きました。その経験が今、研究のみならず日常脈管診療においても大変貴重な宝となっております。脈管学の進歩には目を見張るものがあります。それぞれの領域の知識や技術を共有することで、さらに脈管学は進歩するものと確信しております。

プログラム作成にあたりましては、日本医科大学心臓血管外科、循環器内科、放射線科の先生方をはじめ、多くの脈管学会会員の先生方にお世話になりました。この場をお借りして、厚く御礼申し上げます。

脈管学の魅力をご理解頂き、共に脈管学会総会にご参加頂ければ幸いです。

心よりお待ち申し上げます。